漫画「月曜日の友達」に関するページです。
ネタバレも含みますのでご了承ください。
「月曜日の友達」の書き下ろしストーリー
小説のような綺麗な文体と白黒のコントラストが芸術的な漫画「月曜日の友達」。
「月曜日の友達」全2巻ですが、その漫画には収録されていない書き下ろしストーリーがあります。
書き下ろしストーリーは、ロックバンドである「amazarashi」のMVである「月曜日」の終わりに収録されています。
amazarashiの「月曜日」
amazarashiの「月曜日」は、漫画「月曜日の友達」の主題歌です。
とはいっても、「月曜日の友達」は漫画であり、アニメ化はされていないのですが。
これは「月曜日の友達」の作者である「阿部共実氏」と、amazarashiが互いにファンであったという背景があります。
そのためamazarashiは「月曜日の友達」の主題歌「月曜日」を書き下ろし、阿部共実氏は「月曜日」に合わせて新たなストーリーを描き下ろしています。
書き下ろしストーリーの解説
以下、書き下ろしストーリーを見ていきます。
水谷にセリフから時間軸は2月の冬。つまり3学期です。
教室の「1-2」から、教室が1年生のクラスであり、水谷達が本編と同じ1年生時の話であることがわかります。
本編にて水谷と月野は関係が一度こじれてしまいますが、3学期の始業式で仲直りします。
それ以降、日中の学校でも自然に言葉を交わす仲になります。
また、水谷と月野が最後の超能力体験をしたのは3月。
これらから、
書き下ろしストーリーの時系列は水谷と月野が仲直りをした後で、超能力体験をする前の日常であることがわかります。
そして一緒に下校する水谷と月野。
最初の頃より打ち解けています。
考えごとをしていた月野。
月野は第7話で家族と向き合えることになります。
ストーリー上、「大人になりきれていない」描かれ方をされる水谷ですが、月野は水谷を「強い」とか「独創的」といった捉え方をし、決して子供っぽいとは思っていないです。
そしてなんとも哲学的なやりとり。
無言になる2人。
「無言でも気まずくならない関係が、本当の友達だ」なんて表現が世の中にはありますが、2人はまさにそんな感じですね。
そして水谷の思考。
水谷の言う「正体のわからない感情」はきっといろんな感情が混ざった複雑なものでしょう。
しかしその混ざったものの1つはもしかしたら恋心かもしれません。
本編の3月頃には月野と火木のやりとりに対し、水谷は嫉妬にもみえる言動があります。
本人がどれだけ気づいていたかはさておき、月野に多かれ少なかれ恋心のようなものが芽生えていた節はあります。
おわりに
MVの大半は漫画のシーンが再度使われているものですが、それでも曲調とマッチして非常に素敵なMVです。
「月曜日」は「月曜日の友達」作品性を尊重したまさに主題歌だなあと思える素敵な作品です。
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