アニメ「炎炎ノ消防隊」の解説です。
ネタバレを含みますのでご了承ください。
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第10話「約束」レビュー
アニメ「炎炎ノ消防隊」第10話「約束」。
弟が伝道者になっていることをシンラが知る回になります。
サブタイトルの「約束」は、幼い頃に家族を守るという母とシンラの約束を指します。
前回の烈火の件やシンラの幼少期など回想シーンが多いですが、退屈な印象は受けないかなあと。
各大隊長の登場シーンは迫力がありますし、「アドラバースト」や「天照(アマテラス)」など物語のキーワードになる言葉も登場し、ボリュームのある回に感じます。
あらすじ
「第1」レッカの事件の報告の為、シンラは特殊消防隊の大隊長会議に参加することになる。初めて赴いた「中央」でシンラは、特殊消防隊全8部隊の大隊長らと東京皇国を統べる皇王ラフルス三世にまみえる。白装束、伝導者、そして“アドラバースト”。新たな謎や事実が語られた会議の後、同じ「中央」にある教皇庁の展望台をひとり訪れたシンラの前に、何の前触れもなく、あの不吉な男が現れる。
炎炎ノ消防隊 第拾話 「約束」より引用
主なシーンの振り返り
アバン
聖陽教会にて
冒頭は皇王達の話し合いから始まります。
第8にて
烈火の件で、各大隊長が集結することに。
一緒に行くという口実のもと、火華が第8に寄ります。
相変わらずシンラが好きな様子。
Aパート
天照(アマテラス)
大隊長が出席する会議ですが、事件に関与したシンラとタマキも同行することに。
道中、久遠式火力発電「天照(アマテラス)」の話があります。
国のエネルギーを一手に引き受ける天照。
エネルギー源を一か所に頼ることはリスクがある気もしますが、世界が壊滅的な災害を受けた状態から復興できたのは天照の莫大かつ安定的なエネルギー供給が背景にあったのも事実なのでしょう。
大隊長会議
大隊長が集結。
第3の隊長のデザインは、前作「ソウルイーター」のエクスカリバーを彷彿とさせますね。
自由人な紅丸。
第2世代・第3世代両方の能力が使えることから「最強の消防官」と言われています。
炎炎ノ消防隊は、災害により滅びかけた世界が日本の東京を中心に復興したという世界観です。
そのため災害前の様々な国の文化が混じり合っています。
多様な文化を尊重し、名前は海外のように「名・姓」で呼ばれます。
一方、従来の日本の文化(?)に類似した価値観を持つ人を炎炎ノ消防隊の世界では「原国主義者」と言います。
原国主義の人々はその文化背景から名前を「姓・名」で呼びます。
そのため紅丸は自分やグスタフを「姓・名」で、グスタフは「名・姓」で呼んでいます。
会議のシーンを見るとパッと見では紅丸は態度が悪く、グスタフは高圧的な小者に見えます。
しかし世界観を含めて見ると、どちらかが悪いわけではない文化の違いの難しさを感じます。
シンラとジョーカー
会議の後、一人になったシンラのところにジョーカーが現れ後半に続きます。
Bパート
ジョーカーのヒント
戦闘の意思はないことを示すジョーカー。
シンラの弟である「ショウ」が、伝道者の仲間になっていることを伝えます。
第8に戻る元気のないシンラ
第8に戻ったシンラ。
ジョーカーとの件が気になり心ここにあらず。
一同の言葉にはしないですが心配します。
シンラとヒナワ
夜食を作るためシンラを手伝わせるヒナワ。
料理を作りながら、シンラのことを心配していることを伝えます。
いい上司ですね。
みんなに打ち明けるシンラ
ヒナワの優しさがきっかけにもなり、ジョーカーのことや弟のことをみんなに打ち明けるシンラ。
そして第8は、伝道者にシンラの弟がいるということを念頭に行動することになります。
伝道者、ショウ
そして最後、ショウが初登場します。
おわりに
今回の話も踏まえると、伝道者とは微妙に違う立場のように思えるジョーカー。
初登場時は「敵」な印象を受けたジョーカーでしたが、その立ち位置がより謎になってきました。
またジョーカーの能力も謎のままですね。
能力を使うときに目が光るのは第二世代・第三世代共通のためジョーカーが能力者であることは間違いないでしょうが、世代は判断が難しいですね。
「煙草の火をつけた」と考えれば第三世代ですし、
「煙草の火をコントロールした」と考えれば第二世代。
どっちの解釈もできて謎なジョーカー。
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