人はそれぞれ別々の人格を持った存在ですから、誤解やすれ違いはつきものです。
何をどのように認識するかを相手の立場になって考える。
コミュニケーションのすれ違いに関する示唆をまとめます。
周りが自分の気持ちを察してくれると思っている
言わないとわからない人ほど、「言わなくてもわかってくれる」と思っているものです。
自分の認知していることと他人が認知していることの違いの把握できていないのです。
コミュニケーションが上手な人は、
相手が言わなくても済むように察する努力をしつつ、
自分の心情は丁寧に伝えます。
伝える・伝わるという人とのやりとりにおいて丁寧なのです。
「○○さんかっこいい~」とはじめは褒めていて、男性がその気になった頃にはその女の子は以前ほど自分に興味を示してくれない。
結果、自分が追いかける側になってしまう。
男女の関係でよくある光景ですね。
人は自分を好きでいてくれる人を好きになる傾向にあります。
逆に言うと、はじめは好意を示すことに慎重になってしまうのです。
最初のほうで好意を示したり、親切にしたり、相手に興味を持っている姿勢を見せる人はそうでない人に比べてコミュニケーションがうわてです。
もしも初対面で相手があなたに好意的に接してくるなら、
それはあなたが魅力的なのではなく相手のほうがコミュ力が高いのです。
はじめにどれだけ相手を受け入れ、外向的になれるか。
相手を気遣えるかがポイントです。
人は基本、自意識過剰です。
実際以上に、「自分は人に見られている」と思いがちです。
関連記事:人はみんな自意識過剰 ~スポットライト効果、真ん中効果~
人には好き嫌いがあって当然です。
そしてその人が誰が好きかは割とばれやすいものです。
場合によっては、
誰が嫌いかより誰が好きかのほうが周りに感づかれやすいものです。
この「好き」とは恋愛的な意味だけでなく、「友人として好き」「同僚として好き」「尊敬できる」「あこがれる」などの好意も含みます。
誰が好きかばれやすいということは、あなたが誰に肩入れしているか邪推されやすいということです。
紳士・淑女は相談できる力を持つことが大切
男女問わず、いい年して「うーん困ったなあ」「さてどうしたものか」と周りに聞こえる声で独り言を言う人がいます。
若い頃なら、周りの先輩・上司が指導してくれるかもしれません。それは可愛い後輩のためという好意です。
けれどいい歳になってもかまってほしい感じを出すのははっきり言ってめんどくさいです。
あなたが声をかけてもらえるのは、あなたに魅力があるからではなく気を使われているだけかもしれないのです。
だからいい歳になったら、相談できる力をつけましょう。
助けてほしいときは助けてほしいと頭を下げる。
話を聞いてほしときは「ちょっといいかな?」と自分から声をかける。
相談したいときは「これってどう思う?」と意見を聞く。
周りから声をかけてくれることばかりを期待してはいけません。